中国向けWeb制作を始めたきっかけ①
「なぜ中国向けに特化したWeb制作事業をやっているんですか?」
お客様からよくこのような質問をされます。
たしかにWeb制作会社はたくさんありますが、中国に特化というのはあまり聞いたことがありません。
実は弊社は、創業時から中国向けのWeb制作事業をやっていたわけではないのです。
僕は前職で商社に勤めていたので、会社創業時は全くのWebの素人でした。
ではなぜ現在、Web制作をやっているのか、しかも中国向けに特化というニッチな領域で。
その経緯を少し振り返ってみたいと思います。
創業時
2014年に僕は前職を辞めて、駐在していた中国から日本に帰国し、起業しました。
起業と言っても当初は明確な事業は無く、僕が中国語を話せたり、中国に多少ネットワークがあったので、それらを武器に中国ビジネスに関するコンサルティングを行っていました。
コンサルティングと言えば聞こえはいいですが、ようは何でも屋です。通訳や翻訳などもやっていました。
会社を経営する一方、僕には中国人の友人・知人が結構いたので、彼らから帰国した僕に対して、WeChatで「日本の○○という商品を買って欲しい」という依頼がよく来るようになりました。
化粧品、薬、食品など商品は様々でしたが、友人の依頼なので、初めのうちは快く引き受けていました。
とくに利益を取ったりもせず、商品代だけをもらってドラッグストアやデパートで商品を買い、中国に郵送する。
そんなことを繰り返しているうちに、だんだんと直接の知り合い以外からも頼まれることが増えていきました。
代理購入事業
そのうちに「自分の奥さんの会社の同僚がこれを欲しいと言ってるので買って欲しい」とか「叔母さんのご近所さんがこれが欲しいので買って」など、紹介繋がりで、もはや他人とも言える人からも依頼が来るようになりました。
使っている時間も馬鹿にならないし、さすがにこれは少し利益をもらおうと思い、依頼があったら商品代に利益を乗せて見積り金額を伝え、OKなら商品を買いに行く。
ちょうどその頃、円安などもあって中国の爆買いブームが盛り上がり始めていて、お客さんはどんどん増えていきました。
やっていることはただの転売ですが、そのうちに月に何百万円も売り上げるようになり、1つの事業とも言えるレベルになってきました。
中国向けの自社ECサイトを作ることを決意
そんな調子で、売上は順調に増えていたのですが、お客さんとのやりとりにとにかく時間がかかることが悩みの種でした。
同じ商品の見積り金額を何度も別のお客さんに伝える、商品の使い方を何度も説明する、代金を支払わないお客さんに催促の連絡をする…
このままでは売上の限界が来ることは明らかでした。
そこで僕はECサイトを作れば、これらの問題を解決出来ると考えました。
お客さんはそこで商品説明を読み、記載されている金額に納得すれば勝手に購入していきます。
僕がやることは、注文が入ったら商品を買いに行って発送するだけです。
前払いなので代金の回収の手間も無く、商品の在庫リスクもありません。
ECサイトを作ることは決まりましたが、説明は全て中国語である必要がありますし、既存のモールへの出店や、BASEなどのEC制作サービスでは対応出来そうに無く、自社ECサイトを作るしかありませんでした。
調べると完全オリジナルの自社ECサイトの制作には何百万というコストがかかることがわかり、とても負担できる金額ではありません。
さらに調査を進めていくと、どうやらWordpressでECサイトを作れば、かなりコストを抑えられるということが分かり、僕は色々なツテをたどってWordpressに詳しいエンジニアを探しました。
長くなってきたので次回に続きます。
中国向けWeb制作を始めたきっかけ②2022年12月26日
弊社が中国向けに特化したWeb制作事業を始めたきっかけを振り返るシリーズの続きです。
もともとは自社のために始めたWeb制作のノウハウを、他社様にもご提供し始めたことがきっかけです。