中国向けWebサイトは、その特殊性から、制作・運用において専門的な技術や知識が必要です。
日本のWebサイトをただ中国語に翻訳するだけでは、十分にビジネスに活用することはできません。

ここでは中国向けWebサイト制作における基本的なポイントを3つに分けてご紹介します。

環境の違い

日本と中国ではインターネット環境が全く違います。
多くの日本の中国向けWebサイトが、このポイントでつまづいています。

1.グレートファイアウォール

グレートファイアウォール

中国では政府がグレートファイアウォールと呼ばれる検閲システムを使って、中国国内からアクセスできるWebサイトをコントロールしています。たとえば、日本人がよく使っているGoogle、Facebook、Youtube、Amazonといったサービスは中国からはアクセスできません。

そのためグレートファイアウォールへの対策を取らないと、中国でWebサイトが開けない、表示が遅くなるといった問題が起きます。

また、中国から日本のサーバーにアクセスするには物理的な距離があるため、どうしても表示が遅くなってしまいますが、中国国内でサーバーを借りるためには、現地法人を設立し、ICPライセンスという中国政府の認可を取得する必要があるため、費用やオペレーションの面で大きなハードルとなっています。

ICPライセンス無しで、日本のサーバーでも快適な速度での表示を実現するには、サーバーの環境構築や各種パラメーターの設定に専門的な知識が必要です。

参考記事

中国向けWebサイトのサーバーはさくらVPSにした方がいい理由

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2.ユーザー環境

ユーザー環境

日本でも多くのサイトがスマホ対応、レスボンシブ対応になってきていますが、中国の場合、特に日本のWebサイトを見に来るユーザーはほぼ100%がスマホユーザーと考えて問題ありません。日本ではネットショッピングでのスマホ比率が7割を超えましたが、中国は97%がスマホユーザーです。

そのため、いかにモバイルフレンドリーに作るかが日本のWebサイト以上に重要になります。

また、8割のユーザーがAndroidなので、iOSが6割を占める日本とは大きく状況が違っています。さらにブラウザについても日本ではChromeとSafariで94%を占めるのに対し、中国ではChromeとSafariのシェア合計は41%に過ぎず、これ以外にUCブラウザ、WeChatブラウザ、QQブラウザなど様々なブラウザが使われています。

中国向けWebサイト制作時にはこれらのユーザー環境の違いを考慮する必要があります。

制作の違い

1.全般

1-1.外部サービスの読み込み

API

日本のWebサイトでは通常、様々な外部サービスが使われています。
たとえば住所にGoogle Mapを埋め込む、商品紹介動画にYoutubeを埋め込む、Facebookページを埋め込むといったことは多くのWebサイトで行われています。

しかし、これらのサービスは全て中国からアクセス出来ないため、外部サービスのAPIを使用することでWebサイトが開けなくなる、もしくは表示が遅延することがあります。

特に、GoogleのライブラリからjQueryの読み込み、Google Fontsの使用、Google Analyticsの設置などは、見た目の部分には出てきませんが、表示遅延の原因になるため注意が必要です。

1-2.中国語フォント

中国語フォント

フォント対策は意外と見落とされがちで、その一番の理由はWebサイトの製作者が日本語OSのデバイスを使っていたり、普段から中国語を見ていないため、この問題に気づきにくいことにあります。

海外サイトの日本語のページなどでも、時々不自然なフォント見かけることがありますが、フォントがおかしいとサイト全体のクオリティが下がり、ユーザーが離脱したり、信頼感が無くなってしまいます。

中国向けのWebサイトでは、中国のユーザーが見た時に違和感を感じないよう、正しいフォント設定や言語設定をしなければなりません。これがきちんと出来ていないと、最悪の場合は文字化けしてしまい、全く機能しないWebサイトになってしまいます。

2.通販サイト

日本で通販サイトを制作する場合、既存のカートシステムを利用することが多いと思いますが、多くのカートシステムは中国向けの通販サイトを制作するには機能が不十分です。中国向け通販サイト制作時は、前項で挙げたポイント以外にもたくさんの気をつけるべき点があります。ここでは代表的なものを3つご紹介します。

2-1.認証

認証

通販サイトにおいて会員登録は重要な機能です。
日本の多くの通販サイトでは会員登録時にメールアドレスを登録し、そこに仮登録メールを送る、もしくは認証コードを送信することで本人確認を行っていますが、この方式は中国では一般的ではありません。

中国のユーザーは普段の生活でEメールをほとんど使わないため、個人用のメールアドレスを持っていない人も多く、Eメールの代わりに携帯電話番号を登録し、SMS(ショートメッセージ)を送ることで認証を行います。

また、中国の通販サイトの多くは携帯電話番号での認証に加え、WeChat、Weibo、QQ等のSNSのアカントを使ったソーシャルログインにも対応しています。

2-2.入力フォーム

入力フォーム

通販サイトは入力フォームでの離脱が多く、入力フォームをユーザーの属性に合わせることが必要不可欠ですが、日本のカートシステムのほとんどが中国のユーザーに対応出来ません。

たとえば氏名の入力でフリガナ入力欄がありますが、中国にはフリガナというものがありません。
また、住所の入力についても、中国の場合は郵便番号は6ケタ(そもそも郵便番号はあまり使わないので自宅の郵便番号を知らない人も多い)なので、日本人向けのフォームでは入力がエラーになってしまいます。

他にも、日本のカートシステムではユーザビリティを上げるために、郵便番号を入れると住所の一部が自動で入力されたり、都道府県がプルダウンでの選択形式になっているものが多いですが、これも中国のユーザーにとっては不要な機能です。

中国人をターゲットにした通販サイトでは、入力フォームも中国人の習慣に合わせる必要があります。

2-3.決済

決済

日本の通販サイトではクレジットカード払いが7割を占めますが、中国ではクレジットカードが日本ほど普及しておらず、それに代わって支払いの8割がモバイルペイメントで行われています。

モバイルペイメントとは、日本で言うPayPayやLINE Payのようなスマホ決済のことで、中国のスマホ決済はAlipayとWeChat Payという2つのサービスのシェア合計が全体の9割を占めています。

そのため、中国向け通販サイトではAlipayとWeChat Payの2つに対応することが必須となりますが、この2つの決済に対応している国内のカートシステムはほとんどありません。

運用の違い

1.SNS

SNS

中国の消費者は日本に比べて口コミを重視します。そのため中国でのWebマーケティングにはSNSの活用が欠かせません。

しかし、環境の違いでご説明したとおり、中国では政府の規制によって、日本で一般的に使わているFacebook、Twitter、InstagramのようなSNSが使えません。

その代わりに中国ではWeChat、Weibo、RED、TikTokといった独自のSNSが普及しています。それらのSNSはサービスごとにユーザー層や使用目的も違っていますので、中国でSNSを活用したマーケティングを行うためには、各SNSの特徴を理解し、使いこなしていく必要があります。

2.検索・リスティング広告

検索

中国ではGoogleが使えません。その代わりにBaidu(百度)という検索サービスがシェア7割を占めており、特にモバイルではシェア8割以上とほぼ独占しています。そのため、中国のSEO対策はBaidu対策と言えます。

ただし、日本ではWebマーケティングにおいて、GoogleのSEO対策やリスティング広告が非常に有効なのに対して、中国の場合、BaiduはGoogleに比べると検索の精度が低く、中国ユーザーは日本ほど検索サービスを使いません。また、百度へのリスティング広告は費用も高額です。

そのため、弊社では中国でのWebマーケティングにおいて、BaiduのSEO対策やリスティング広告よりも、SNSマーケティングのほうが重要と考えています。

3.カスタマーサポート

前述のとおり、中国ではEメールをあまり使う習慣がないため、カスタマーサポートはチャットが基本となっています。そのためチャットに対応していないサイトは、それだけでユーザーが離脱してしまう可能性があります。

特に通販サイトの場合、チャットを導入することが購入率の上昇に繋がることもわかっており、最近は日本でもチャットを導入するところが増えてきました。

メールと違いチャットは即時性が求められるため、対応する側の負担は増えますが、ユーザーが欲しいと思った瞬間を逃さないために、中国向けWebサイト、特に中国向け通販サイトでは必須のツールです。

以上、中国向けWebサイトを制作する際の基本的なポイントをご紹介させて頂きましたが、この他にも様々な気をつけるべきポイントがあります。
弊社は中国向け専門のWeb制作会社として、それらを全て解決出来るソリューションを提供しております。

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