光棍節(独身の日)
中国ECが1年で最大の売り上げを記録する日

11月11日は中国で「光棍節」と呼ばれる、独身者のための日です。
と言っても、伝統的な祝日などでは無く、1が棒のように見えることからそれが4つ並ぶ11月11日を光棍節と呼び、1(=葉の無い枝→独り身)の日として、小売事業者が大々的に商業的なキャンペーンを行ったことで、今ではすっかり定着した一種のお祭りのようなものです。

この日は「寂しい独身者は、自宅でオンラインショッピングを楽しもう」ということで各EC事業者が様々なセールを行い、ECの売り上げが1年で最も大きくなります。

TMALLの光棍節LP

中国のECの市場規模は既にアメリカを抜いて世界一になっているとの調査結果もあり11月11日の売り上げは想像を絶する規模となります。
以下、その特徴を見てみましょう。

1. たった1日で楽天4カ月分!?

TMLLの光棍節の売上

2013年11月11日、アリババの運営する「天猫(T-Mall)」という中国最大のBtoCオンラインショッピングモールでは、
夜中の0時から開始わずか55秒後で売上1億元(約18.7億円)
6分7秒後:10億元(約187億円)
13分22秒後:20億元(約374億円)
38分5秒後:50億元(約935億円)
午前5時49分:100億元(約1,870億円)
午後1時39分:200億元(約3,740億円)
午後21時19分:300億元(約5,610億円)
午前0時:350.19億元(約6,549億円)
となり、楽天市場の2013年の年間流通総額が約1.7兆円なので、たった1日で楽天4.5カ月分の流通総額に相当する売上があったことになります。
専門家の間では、今年は1兆円近い売上があると予想されています。

2. 宅配業者が大混乱!

光棍節の郵便局

国家郵便局によると、今年の「独身の日」の宅配便取扱件数は、前年同期比50%増の5億件を突破する見込みとのことです。
日本の宅配便市場が年間で約35億個と言われていますので、1日で5億件という数字の凄さがわかります。
宅配業者は9月頃から高給でスタッフを募集するなど、臨戦態勢で準備を始めます。
オンライン・モバイル広告を手がける赶集網のデータによると、物流会社の10月の人材募集増加率は、9月に比べ、宅配担当者が7%、カスタマーサービス担当者が2%、宅配ドライバーが5%、それぞれ増加したそうです。
今年は11月10日、11日のAPEC開催に伴って、北京では車両規制が行われているため、配送の遅れが懸念されています。

3. オフラインとの連携

TMALLのO2O

O2O(Online to Offline)というマーケティング用語が注目されていますが、中国では地下鉄やビルの広告など至る所でオンラインサービスの広告を見かけます。
独身の日も出店各社が広告で消費者への認知度を上げ、またリアル店舗でも、オンラインと連動したキャンペーンを行うなど、徹底したO2O戦略により消費者をECへと誘導します。

まとめ

国土が広く、リアルな店舗網が十分に発達していない中国では、日本に比べ遥かにECが浸透しています。
市場規模は今後4年で3倍になるとも言われており、周辺サービスも含め巨大な経済圏が生まれています。
今後中国消費者へのビジネスを考えていく上で、ECは外すことが出来ない販路と言えるでしょう。
中国のEC業界の動きに注目です。

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