上海で中国人に人気の日本料理店7選

世界的に日本料理のブームと言われていますが、上海でも日本料理は根強い人気を誇っています。中国語版食べログの「大衆点評網」によると、上海には日本料理店が約2,500店もあるそう。その「大衆点評網」による日本料理店ランキングが下図になりますが、そのランキングから上位店を中心に、いくつかピックアップしていきたいと思います。

大衆点評網の人気日本レストラン

酒呑(ささの)

堂々のランキング1位を飾るのは台湾オーナーの店「酒呑」。4位の九井日本料理とは姉妹店です。
このお店の特徴はなんといっても刺身のネタのデカさ。写真からもわかるように、分厚くてデカい。この豪快さが現地人にうけているようです。

酒呑のデカ刺盛り

一番人気のメニューの牡丹エビの刺身は皿からあふれ出るほどのデカさで、こちら一皿300元(約5,000円)というお値段。

酒呑の牡丹エビの刺身

一人当たりの消費額は381元(約6,400円)となっています。

こちらのお店、日経ビジネスでも取り上げられているので詳しくはそちらを参照。
マグロが1切れ3000円!上海高級和食店に潜入ルポ

花隠

ランキング2位のお店。こちら台湾の飲食大手が手掛けるの懐石日本料理店で、358元(約6,000円)のコースのみの提供となっています。

花隠の石鍋トリュフ牛肉スープ

人気は写真の石鍋トリュフ牛肉スープで、お茶漬けのようにスープを注ぐという形式で食べます。こいうった目の前で調理する目で楽しむという工夫を凝らしています。

花隠の岩焼雪花肉のステーキ

こちらも人気の岩焼雪花肉のステーキ。

花隠のデザート

こちらはデザート。綿菓子で包まれており、中にクリームブリュレが入っています。
味もさることながら、ひと手間加えて目で楽しむ要素を存分に入れている点が現地の消費者にうけているのではないでしょうか。

鮨一

ミシュラン一つ星、銀座「鮨一」の上海店。2012年オープンの比較的新しいお店。旧フランス租界にある高級住宅街に位置し、日本人の職人もいます。
メニューはコースのみで、ディナーが980元(約16,000円)/1480元(約24,000円)から、ランチが380元(約6,300円)からとなっています。

鮨一の店内鮨一の握り

顧客の9割以上が中国人顧客とのことで、ランキングも3位の人気店で味/サービスともに一流の銀座の店が上海でも受け入れられています。

万島(まんとう)

最近上海で流行っている、高級食べ飲み放題の火付け役のお店。トロや牡丹エビ、アワビなどの高級食材を好きなだけ食べられるのが魅力。
高級食材もさることながら、驚くべきはその盛り付け。どーーーーん!!と牡丹エビが所狭しと突き刺さっている絵は圧巻ですね。

万島のエビ盛り

以前、日本料理は一品一品の量が少ないなんて声が中国人からはよく聞かれていましたが、これだけふんだんに食べられれば誰も文句ないのではないでしょうか。

万島のアワビ万島の雲丹

気になる値段は食べ飲み放題で350元(約5,800円)。店側がどう原価をおさえているかは気になるところではありますが、5,800円でこれだけ高級食材を食べられればコスパは高いですね。

紋兵衛

上海で6店舗展開する蕎麦が人気の日本人オーナーの店「紋兵衛」。石臼を日本から輸入し、そばの実から挽いている本格派で、「挽きたて、うちたて、ゆでたて」をウリにした人気店です。
ランチセットは50元(約820円)~と日本のビジネス街のランチと価格帯はさほど変わらず、ランチでは行列ができることも。

紋兵衛の蕎麦紋兵衛の天ぷら

揚げ物や焼き物など、蕎麦以外の居酒屋メニューも充実しています。上海ではラーメン屋でも100種類以上の一品メニューがある店も少なくありません。
中国人消費者はとにかく量を食べるので、メニューの豊富さも重要なポイントになるのかもしれません。

鮨大山

上海の高級鮨業態として、パイオニア的な存在のお店。2009年オープン以来、なかなか予約のとれない人気店として有名です。
在上海欧米人向けのマガジンが毎年行う外食ランキングでは「Best JAPANESE RESTURANT」の常連となっています。
メニューはお任せコース800元(約13,000円)のみの提供で、予約できる時間も18時半~と20時半~の2種類のみから選ぶという形式です。

鮨大山の店内鮨大山のお刺身

店主の大山氏は海外での経験が豊富で英語も堪能なため、欧米人顧客も多く通います。
なお、ランキング16位の割烹「雄」は同じ日本人オーナーの経営。

SHARI

ブライダルで有名なノバレーゼがプロデュースする創作日本料理店。旧フランス租界の洋館をリノベートした雰囲気のあるお店。

SHARIの外観

雰囲気もさることながら、盛り付けも繊細で日本の技が光っており、カップルや記念日での利用が多いそうです。

SHARIの前菜SHARIのデザート

一人当たりの消費額は250元(約4,200円)。

番外編.一風堂

ランキング外ではありますが、最後に、ここ1年で急速に店舗数を拡大している一風堂を取り上げたいと思います。
一風堂は2004年に上海進出を果たしていたのですが、合弁先の中国企業と経営方針が合わず、2007年に撤退。2012年に再度上海進出を果たしています。

一風堂の店内

今回の再進出は香港最大手の外食企業マキシムグループと合弁でリベンジ。上海では既に6店舗展開(2014年10月10日現在)しており、いずれもピーク時間には行列ができる人気店となっています。注文はiPhoneでとっており、注文~商品提供時間も早くオペレーション面でもぬかりありません。

賑わう一風堂の店内

上海のラーメン市場では味千ラーメンが約170店舗展開と圧倒的な店舗数を誇っています。日本の本格豚骨ラーメンである「一風堂」がどれだけ食い込めるか、今後の上海のラーメン市場から目が離せません。

まとめ

訪日中国人が増える中、日本食に対する中国人消費者の舌は数年前に比べ、格段に肥えているといってよいでしょう。
鮨一のような王道をゆく人気店もある一方で、酒呑や花隠、万島のように豪快さや派手さ、目で見せる盛り付けの工夫といった+αのローカライズが現地で繁盛店となる鍵と言えるのではないでしょうか。

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