これだけは知っておくべし!中国で避けるべき5つの贈り物

近くて遠い存在、中国。出張や旅行で訪れる方も多いと思いますが、こと習慣においては日本と異なる点は実に多くあります。
相手との距離を縮めるために取引先や友人へ贈り物を贈るケースはよくありますが、贈り物としてタブーとされているモノがいくつか存在します。
せっかく好意を示すための贈り物で損しないために、絶対に贈ってはいけない贈り物5つを覚えておきましょう。

時計

時計

メッセージ付きの珍しい目覚まし時計、会社設立記念日が刻まれた置時計などを贈るのは厳禁。その理由は中国語の発音に起因します。
中国では時計は「鐘Zhong」といい、終了するという意味の「終Zhong」と発音が同じ。時計を贈る行為は「送鐘songzhong」といい、死者を看取るという意味の「送終songzhong」と発音が全く同じなため縁起が悪いとされています。
ちなみに腕時計は「手表shoubiao」といい発音が異なるので問題はないようです。彼女への誕生日プレゼントや結婚記念日のプレゼントとして実際に贈られることもあるそうです。

緑色の帽子

帽子

有名なブランドの緑の帽子や、会社のイメージカラーである緑色の帽子を贈るのも厳禁。特に男性に贈るのはタブーとされています。
起源は諸説あるようですが、一説では中国の明の時代に「妻が不貞を働いた男は緑色の帽子を被るべし」と法律で定められていたことが理由と言われています。
贈り物としてももちろんですが、中国旅行中も油断は禁物。いつものお気に入りの緑色の帽子を被ったら間違いなく街中で笑われてしまいます。
「私は妻に浮気をされました!」とTシャツに書いて街中を闊歩するのと同等の行為ですから。
余談ですが緑の帽子がタブーとされるのには亀に起因するという説もあります。亀は一度にたくさんの卵を産むことや、頭をかくすことから「不貞」「やましいことがある」イメージがあり、緑色の帽子を被ることは妻に浮気をされる象徴になったという説です。
諸説ありますがいずれにせよ中国では「緑色の帽子」を被るのは避けておいたほうがいいでしょう。

傘

傘がNGとされるのは時計と同様、発音に起因します。中国語で傘は「傘san」で別れを意味する「散san」と同じ発音。
かわいいデザインだから、機能性に優れているからといった気軽な理由で贈ってしまいそうになりますが、大切な相手への贈り物として贈るのは控えたほうがいいでしょう。
同じように発音の理由で贈り物としてNGとされているのが「梨」です。病人の水分補給にと、お見舞いの品としてもっていきそうになりますが、こちらも気を付けたほうがいいものの1つです。梨の中国語発音は「梨li」で別れを意味する「離li」と発音が同じ。死別などの不幸を連想させることから特に病人への贈り物としてNGとされています。

靴

中国では靴も贈り物として適しているとは言えません。特に恋人同士で贈るのはNGとされています。靴は「歩く」、「走る」などの行為を連想させ、「その新しい靴を履いて、別の恋人のもとへ行く」ことを意味するためであるそう。
ただ、最近の若者は昔の迷信やならわしを特に気にかけない人が増えており、「靴は恋人同士、末永く一緒に歩くために」といった解釈をし、恋人同士で靴を贈ることもしばしば。実際に、結婚のキューピット役へ靴を贈る習慣も存在します。靴は2足でセットなので「夫婦」の象徴とされ、結婚できたことの感謝を示す行為としてキューピット役へ靴を贈ることもあるようです。
年配の方で気にする人もいるので、相手を深く理解してない段階で靴を贈るのは避けたほうがいいでしょう。

ハンカチ

ハンカチ

日本では友人へのプレゼントにハンカチを贈ることはしばしばあるかと思いますが、中国ではNGです。これは、ハンカチから連想する行為に起因します。
中国でハンカチは「汗を拭く」「涙をぬぐう」行為が連想され「苦労」「別れ」「悲しみ」の象徴とされ、贈り物としては避けられています。
余談ですが、「幸福の黄色のハンカチ」は日本では映画の影響もあり、良いイメージをもたれる方も多いかと思いますが、中国では黄色は必ずしも良い意味ではありません。
黄色は日本のピンクのようにエッチな色の象徴とされ、警察のポルノ一掃キャンペーンは「掃黄saohuang」と表現されます。また、秋の木の葉が黄色くなることから、中国では「黄色くなる」=「ダメになる」意味とされ、物事がおじゃんになった際、中国語で「黄了huangle」と言います。

まとめ

実際、中国とひとくくりに言っても、歴史も長く多民族国家で広大なため地域によって習慣はかなり異なります。
上記のような習慣も80年代、90年代以降生まれの「80後」、「90後」などの若者は日本と同様、「昔からの習慣」を気にしなくなってきているようです。
ただ、友好関係を築くうえで無駄なリスクを冒さないために、上記5つは贈り物としては避けるべきモノとして覚えておいて損はないと言えるでしょう。

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