3分で分かる!
中国版「LINE」、Wechat(微信)公式アカウントの使い方

中国人のコミュニケーションツールとして、すでに欠かせないツールとなっている中国版LINE、Wechat。
月間アクティブユーザーは4億人を超えるといわれています。

微信

そんなWechatですが、企業のマーケティングツールとしても欠かせない存在になってきており、既に公式アカウント保有企業は300万社を超えています。
今回は、Wechat公式アカウントの機能や活用事例について紹介したいと思います。

アカウント取得申請

オフィシャルアカウント申請はこちらのサイト(微信公衆平台)から無料で申請可能で、資料としては下記を記載/準備する必要があります。

  1. 企業基本情報(名称、住所、郵便番号など)
  2. 営業許可証基本情報(許可番号、設立日時、経営範囲など)
  3. 営業許可書のスキャンデータ
  4. 組織番号(法人設立時に交付)
  5. 管理者の基本情報(氏名、電話番号、身分証明書番号など)
  6. 管理者の身分証明書スキャンデータ
  7. 管理者への運営委託書(所定のフォーマットで会社の捺印が必要)スキャンデータ

※企業情報や営業許可などの情報は中国現地法人でないと申請できません

入力内容や準備物がやや多いですが、画面に沿って入力、資料をアップロードしていけば手続きは比較的簡単です。

微信セットアップ画面

微信セットアップ画面

審査期間は約1週間で、問題なく審査が下りれば即日使用可能となります。

運営会社からの公式承認

無料で公式アカウントが作成できることもあり、有名ブランドの偽アカウントが多数存在するのが問題となり、Wechat運営会社(テンセント)から公式承認を受けられるサービスを開始しました。
申請には費用として300元(約5,300円)必要で、求められる情報、資料は無料申請時よりも多くなります。

微信画面

テンセントからの公式承認が下りると自社のアカウントに上記のような「微信認証(Wechat公式承認)マーク」が付きます。
消費者からの信頼度も増すことから、多数の企業が公式承認マークを取得しています。

アカウントの種類

Wechatの公式アカウントには「服務号(fuwuhao)」と「訂閲号(dingyuehao)」の2種類があります。
二者択一になっており、公式アカウント申請の際に必ずどちらか選ばなければなりません。
一度選んだら途中変更不可なので両者の違いをきちんと理解したうえで選択する必要があります。

微信アカウントタイプ

服務号(サービスアカウント)

「服務」は直訳すると「サービス」。顧客ロイヤリティの向上、VIP顧客の囲い込みなど、主にCRMを目的として利用されています。
既に数百万人の会員を抱える銀行や航空会社での利用が多く、条件を満たせば決済機能も使えることから大手小売企業での活用例もみられます。

>機能

  1. 1か月に4通フォロワー向けてメッセージ送信可能
  2. フォロワーのチャットリストに通常の友人と並列でアイコン表示される(訂閲号より目立つ)

    服務号

  3. デフォルトで自定義菜単(常設コンテンツメニュー)が使える
  4. 公式承認が下りた場合、財付通(テンセントの決済サービス)が使用できる

訂閲号(サブスプリクションアカウント)

「訂閲」は直訳すると定期購読。つまり、定期配信されるメルマガのような使い方に適しており、フォロワー向けに定期コンテンツを配信する自社メディアとして利用されています。
一方的な情報発信にならないように、フォロワーにとって有益なコンテンツを作成し続けるのがマーケティング上の鍵と言えるでしょう。

>機能

  1. 1日1通フォロワー向けてメッセージ送信可能
  2. フォロワーのチャットリスト内の訂閲号フォルダ内に他の訂閲号アカウントと並列表示される(服務号より1階層深い)

    訂閲号

  3. 公式承認が下りた場合、自定義菜単(常設コンテンツメニュー)が使える

「常設コンテンツメニュー」は下記の赤枠部分で、配信メッセージとは別に自社アカウント画面下部に設置できます。
こちらはAPIが公開されており、常設コンテンツメニューをカスタマイズして各社個性を出すのにしのぎを削っています。

自定義菜単

活用事例

>聚美優品(サブスプリクションアカウント)

聚美優品聚美優品

化粧品のサンプリングメディア。定期的に新商品お試し情報を告知し、アンケートに答え、自分の友人にシェアしたら商品がもらえるという仕組み。
メディアとして新商品情報の告知と同時に、商品情報の拡散、口コミ情報の拡散によってフォロワーを増やすことに成功している。

>維也納ホテル(サービスアカウント)

維也納維也納

広東省のホテルチェーン。GPSを用い、付近のホテルを検索、空室情報を検索できる。
APIを利用し、自社サイトの予約機能とWechatを連携させているので、予約~決済までをWechat上で完結できる。

>小米手機(サービスアカウント)

小米手機小米手機

最近話題の新興携帯メーカー小米。テンセントの決済サービス「財付通」と連携しており、Wechat上で予約・購入が可能。
昨年11月には1台1,999元の小米3をWechatのみで15万台限定販売。
予約成功者には5元のクーポン、抽選で毎日5台小米3をプレゼントなどのキャンペーンを打った結果、見事15万台を数日で売り切った。

まとめ

中国はご存知の通り、国土が広く、人口が多いため巨額の費用がかかるマス広告を利用して自社サービスを認知させるのは現実的ではありません。
Wechatの公式アカウントにより、ターゲットが気になる情報を配信し続けることで自社のファンを増やしていくコンテンツマーケティングこそ中国市場に食い込むうえで、非常に重要になってきます。なによりも、中国人は根っからのチャット好き。
まずはアカウントを開設してフォロワーの反応を見ながら、どんなコンテンツがターゲットに刺さるか確認しながらマーケティング活動を実施していくのが低リスクで確実な戦略の一つと言えるのではないでしょうか。

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