中国版Kickstarter「衆籌網(Zhongchou.cn)」
で注目を集めているハードウェア5選

クラウドファンディングという言葉を聞く機会が増えてきました。クラウドファンディングとは製品や作品を作りたいイノベーターやクリエーターが、インターネットを通じでアイデアを公開、アピールし、それを見た人々に資金を提供してもらうという仕組みで、クラウドファンディグサービスの草分けとも言える米国のKickstarterでは、2014年3月時点で出資総額が1000億円を超えています。

世界銀行の調査によると、クラウドファンディングの市場規模は2025年には960億ドルになり、そのうち半分の460~500億ドルは中国が占めると予測されています。

衆籌網(Zhongchou.cn)は中国最大のクラウドファンディングサービスで、創設者の盛佳(Sheng Jia)は清華大学でコンピューターサイエンスを学び、Google本社でグローバル商品検索のプロジェクトマネージャー等を歴任、2013年2月正式にサービスを開始しました。2014年10月7日現在4376のプロジェクトが登録され、983のプロジェクトが資金調達に成功しています。累積出資総額は4880万元(8.6億円)を超えます。

衆籌網ではテクノロジー、音楽、映画、アニメーション、農業といった様々なカテゴリーがあり、今回は「テクノロジー」のカテゴリーから最も多くの資金を調達したハードウェア上位5つをご紹介します。

■inWatch Z

inwatchz

調達額は約112万元(約1860万円)、深センの映趣科技有限公司が開発。
スマホと連動したカメラ、WeChat(中国版LINE)、音楽プレイヤー、無線マイクを使用した音声通話等の機能があるスマートウォッチ。2014年5月に発売され、価格は1788元(約30000円)。10万人が事前予約、発売当日も6000台が売れ、当日の売上金額は1000万元(約1.7億円)を突破しました。

http://www.inwatch.cc/index.php
http://www.zhongchou.cn/inwatch

■Tinsee

tinsee

調達額は約41万元(約683万円)、深センの天時地利人和科技有限公司が開発。
太陽光で充電できる、ソーラースマートウォッチ。防水機能も付いており、歩く、走る、飛ぶ、泳ぐといった運動をセンサーで感知し、スマホと連動し記録。また寝返りの回数などを記録し睡眠の質の管理などが出来ます。販売価格は980元(約16000円)

http://www.tinsee.com/
http://www.zhongchou.cn/deal-show/id-6246

■Lomo

lomo

調達額は約29万元(約483万円)、オーストリア企業のロモグラーフィシェ株式会社(通称ロモグラフィー(英語:Lomography))が開発しているインスタントカメラ。Kickstarterでも資金を集めています。日本でも富士フィルムがチェキを販売していますが、Lomoはレンズの付け替えが出来る、多重露光が出来る、絞り値の範囲が大きいなどといった特徴があります。中国では2014年末に発売予定、販売価格は119ドル(約12000円)を予定しています。

http://shop.lomography.com/jp/cameras/instant-cameras(日本でも予約可能)
http://www.zhongchou.cn/deal-show/id-9195

■Weibao

weibao

調達額は約29万元(約483万円)、中国のイノベーション促進機関である「小平科技創新団体」で生まれた杭州のプロジェクトチームが開発。
多機能3Dプリンターで、先端部をドリル、レーザー、チューブなど様々なモジュールと交換することで、穴をあける、型をくり抜く、食材を印字する、といった様々な用途に使用できます。価格は2000元(約33000円)を予定。

http://www.homemode.me/
http://www.zhongchou.cn/deal-show/id-10675

■WiPao

wipao

調達額は約25万元(約417万円)、深センのハイテクギークであるYounger氏(本名非公開)が開発。
簡易プロジェクターで、インターネットと接続しTV番組、ネット動画、ゲームなどを大画面で楽しむことが出来ます。価格は1499元(約25000円)を予定。

http://www.wipao.cn/
http://www.zhongchou.cn/deal-show/id-5673

上位5位中4つが深センで開発されたプロダクトでした。
中国は世界の工場と言われますが、特に広東省深センはFoxconnをはじめとした大小様々なEMS(電子機器受託製造サービス)やTencentなどのIT系ベンチャー企業が集積しており、ハードウェアのスタートアップには非常に魅力的な環境です。最近ではアメリカの様々なインキュベーターやスタートアップが深センに進出しており、「深センはハードウェアのシリコンバレー」などと言われています。

巨大な市場という面も含め、ハードウェアのスタートアップに関わる人は中国のクラウドファンディング、そして深センに要注目です。

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