3分でわかる!
中国EC2強「天猫(Tmall)」「京東(JD.com)」まとめ

アリババの上場や11月11日の「独身の日」などで何かと話題の中国EC市場。
あなたは中国のECサービス名をいくつ思い浮かべられますか?
今回はBtoC向け中国のECサービス2強の「天猫(Tmall)」と「京東(JD.com)」をご紹介いたします。

市場シェア

流通総額市場シェア

※調査会社iReseachが公表の2014年Q2の流通総額市場シェアのデータ

中国のBtoC向けEC市場は今回取り上げる天猫(57.3%)と京東(21.2%)2社の寡占市場です。
日本でも有名なアマゾンは中国でのシェアは1.5%にすぎません。天猫と京東の2強がいかに強いかがわかります。

天猫(Tmall)とは?

天猫

天猫は2014年10月にニューヨーク証券取引所へ上場を果たしたアリババ社のBtoC向けECサイトです。
5万を超える店舗、7万を超えるブランドが並ぶ世界最大のECモールの一つです。
もともと淘宝商城というタオバオの一部だったBtoC向けサイトでしたが、2012年1月に「淘宝商城」から「天猫」に名称を変更し、Tmallとして独立したドメインを取得。ロゴも現在のモノに一新しました。

名称変更の理由は?

天猫

タオバオはCtoCを中心にして発展してきた一方で、偽物が大きな問題となっていました。
そこでアリババは消費者にとって安心感のあるBtoCを中心にしたECサイトへ転換を図るため、名称・サイトを一新。
天猫では出店基準を高め、偽物や非正規品を排除することで、海外有名ブランドを積極的に出店させ、価格重視のCtoC向けタオバオに対し違いを明確にすることに成功しました。

2014年の11月11日(独身の日)では天猫の1日の取引額が571億元(約1兆73億円)を記録。世界記録を更新したことは記憶に新しいです。

サービスの特徴

以下三点がサービスの大きな特徴です。

  1. 7日以内なら理由に関わらず商品の返品、交換が可能
    消費者が商品を受け取ってから合わない、思っていたモノとのギャップが大き過ぎるなどの問題を最小化しています
  2. 正規品保証
    天猫が認定した正規品を扱っている店舗しか出店できません
  3. 信用評価
    消費者からの信用評価により各店舗は点数評価され、正規店の中でも3段階に区分されます。消費者は一目でどのランクかわかります

    天猫ショップランク

そのほか、天猫はエスクロー決済やチャットによる顧客対応、大幅な物流サービスの向上などを実施し業界のパイオニアとして市場を牽引してきてきました。
今では競合他社も天猫の成功に習い、エスクロー決済やチャットサービスを導入しております。

次に、そんな天猫の最大のライバル「京東」について紹介したいと思います。

京東(JD.com)とは?

京東com

2004年からスタートした総合ECモール。前年比7年連続200%以上の急成長を遂げ、天猫のシェアに迫る勢いをみせています。
2013年の取引総額3,233億元(約5.5兆)、売上高1,000億元(約1.7兆円)を超え、アクティブユーザー数は4,750万人を誇ります。
2014年3月にはテンセントが2.15億米ドルで京東の株式を15%取得。2014年5月にアリババに先立ちナスダック上場を果たし、アリババ・テンセント・百度(baidu)と並ぶ中国4大IT企業へと成長しました。

創業者は?

劉強東

アリババの創業者、馬雲(ジャックマー)をご存知の方は多いかもしれませんが、京東の創業者「劉強東」をご存知の方は少ないのではないでしょうか?
1974年生まれで江蘇省出身。98年に起業して電子機器の販売をスタート。既存のリアル店舗をすべて閉鎖して、2004年にEC領域に進出。
進出後、7年連続で200%成長を果たし、一躍時の人となりました。2011年には経済界で最も話題になった人物に贈られる中国経済年度人物を受賞しています。

サービスの特徴

京東com

  1. 電化製品が充実
    もともと電子機器販売からスタートした会社なので競合サービスと比較して電化製品の充実度が高いです。
  2. 配送スピード/時間指定
    当日午前11時までの注文は次の日の15時までの配送を保証。また、上海、北京などの一部の地域では3時間以内配送を実現しています。
    さらに中国の物流会社は時間指定できないのが一般的ですが、京東では夜間配送(19時~22時)などのきめ細かいサービスを実現しています。
  3. OtoO
    中国ではオフィスにECで買った商品を送るのは割と一般的ですが外出の多い人や、大企業にお勤めの人だと勝手が悪かったりします。
    そこでコンビニで受け取れるサービスを2013年にリリース。上海、北京など15都市、1万店以上のコンビニで商品受け取りできるようになりました。
  4. まとめ

    ECについては規模、サービスの質ともに世界のトップを走るのは中国といっても過言ではありません。
    中国と言えばこれまでメディアから発信されるマイナスなイメージが先行しがちでしたが、そのイメージに引っ張られてしまっては思考停止になってしまいます。
    世界の最先端を走る成功事例として、中国ECから学べることは多くあるでしょう。

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