中国IT業界の今がわかる!人気無料アプリ30選(前編)

2014年6月時点で中国のモバイル(スマホ・タブレットなど)ネットユーザー数は6億3200万人を突破、日本とは全く違った経済圏が作られており、驚かされるのはそのユーザー数です。近年では中国国外への進出も増えており、海外の市場では日本企業にとって強力なライバルとなる可能性があります。人気スマホアプリを見ながら中国のIT業界の動向を押さえておきましょう。

今回はカテゴリー別に注目のアプリ30選を3回に分けてご紹介します。
なお中国ではスマホアプリは「App」と呼ばれます。

■SNS

微信(英語名:WeChat)

2011年1月にサービス開始後、ロイター通信によれば月間アクティブユーザー数は4.4億人を突破。基本的な仕様はLINEと同じで、メッセージやスタンプを送ったりすることが出来るほか写真や動画の送信、音声通話、ビデオ通話機能もある。
また、LINEには無い機能としてGPSを使って近くにいる人を検索する機能、銀行口座番号を登録すると使える決済機能などがある。LINEと同じタイムライン機能があるが、LINEに比べるとWeChatでは多くの人が日常の出来事やニュースなどをタイムラインでシェアしている。
運営するTencent(中国語名:騰訊)は2013年度の売上高約1兆円、純利益2500億円のBaidu、Alibabaと並ぶ中国3大IT企業の1つ。

QQ

1999年にサービスが開始された中国最大のユーザー数を誇るコミュニケーションアプリ。登録ユーザー10億人、月間アクティブユーザー数は8億人を超える。WeChatと同じTencentが運営。
WeChatと同じように投稿が可能だが、WeChatがメンバリストのメンバーのみに表示されるクローズドな空間であるのに対し、QQは誰でも閲覧可能なオープンな投稿が出来る。企業にも広く普及しており、カスタマーサポートにQQを使用するケースも多い。
もともとPCユーザーが多く、スマホの普及に伴い決済機能などに優れたWeChatにユーザーが移行している。

陌陌(英語名:Momo)

登録ユーザー数1.6億人、月間アクティブユーザー5000万人の出会い系アプリ。「90後」と呼ばれる1990年以降生まれの若者がメインのユーザー。GPSを使って近くにいる異性を探し、メッセージや写真を送ることが出来る。実際に会って犯罪に巻き込まれる危険性も指摘されているが、中国では自己責任との風潮が強く、それほど社会問題にはなっていない。

YY

登録ユーザー数は4億人、月間アクティブユーザー1億人、WeChatなどと同様のコミュニケーションアプリだが、ゲームや音声通話機能に強みがある。CrossFire(中国語名:穿越火線)というゲームでユーザー同士が音声通話をする際必須のアプリとして爆発的にユーザーが増えた。
運営するYY(中国語名:歓聚時代)は2012年11月にアメリカNASDAQ市場に上場。他にもゲームのポータルサイトduowan.com(中国語名:多玩遊戯網)などを運営し、2013年度の売上高は約298億円。

QQ空間(英語名:Qzone)

月間アクティブユーザー6億人超の中国最大のSNSアプリ。Tencentが運営。日常の出来事や写真などをタイムラインへ投稿する、音楽を聴くといった機能がある。自分のページの背景などを自由にカスタマイズ出来る。

人人網(英語名:Renren.com)

中国版フェイスブックと言われ、登録ユーザー数2.6億人、アクティブユーザー数2.1億人。基本的な機能はQzoneと同じだが、Qzoneに比べ学生のユーザーが多く、比較的教育水準が高い人が集まっていると言われている。
2011年5月にニューヨーク証券取引所に上場、最近ではモバイルへの対応が遅れ、ユーザー数の減少が続いている。2013年度の売上高は約160億円。

新浪微博(英語名:weibo)

中国版ツイッターと言われツイッターと同じく140文字以内で投稿が出来る。登録ユーザーは6億、月間アクティブユーザーは1.5億人を突破。
運営する微博の親会社であるSina(中国語名:新浪)はポータルサイトsina.comを運営。163.com(中国語名:網易)、sofu.com(中国語名:捜狐網)、qq.com(中国語名:騰訊網)と並び中国4大ポータルサイトと言われている。2013年4月にAlibabaが出資、2014年4月にアメリカNASDAQに上場、2013年度Sinaの売上高は約678億円、Weibo単体での売上高は約192億円。

美柚(英語名:Meet you)

ユーザー数5000万人の女性のためのSNSアプリ。女性のための健康管理機能や妊娠・出産といった問題に対して悩み相談など、ユーザー同士の交流が出来る。

■ブラウザ

UC遊覧器(英語名:UC Browser)

中国最大の携帯ブラウザアプリ、ユーザー数は5億人を超える。中国では3G回線が一般的なため通信速度が遅い中、Webサイトの表示速度が速い等の理由で人気がある。2014年6月にはPC版をリリース。運営するUC WEBは2009年にAlibabaグループの傘下に入り、2014年に完全子会社となった。
中国国外でもユーザー数が増加しておりインドのモバイルブラウザ市場では30%近いシェアを誇る。その他東南アジア、ロシア、アフリカなどに1億人以上のユーザーがいる。

■検索

百度(英語名:Baidu)

中国最大の検索サイトBaiduのアプリ、中国の大手調査会社CNZZによれば2014年3月時点で中国での検索シェアは約59%で圧倒的No.1。2位の360 Search (中国語名:360捜索)の約25%、3位のSougou(捜狗)の11%を大きく引き離している。
Baiduは2005年にNASDAQに上場しており、2013年度の売上高は約5,340億円、純利益は約1,759億円。

■文字入力

捜狗手机輸入法(英語名:Sogou shoujishurufa)

月間アクティブユーザー数1億人を超える、文字入力アプリ。文字予測変換機能などに優れる。運営するSogouはもともとポータルサイトを運営するSohuの検索機能開発子会社としてスタートした。2013年9月にTencentが36.5%出資している。

■セキュリティ

360安全衛士(英語名:360 security guards)

中国で最も使われているインターネットセキュリティソフト360 security guardsのアプリ。2014年4月にはユーザー数は4億人を突破。運営会社のQihoo360(中国語名:奇虎360)は2011年3月にニューヨーク証券取引所に上場。2013年度の売上高は約670億円。

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